私は20代のころにカナダへ語学留学に行きました。
その留学は私の人生の大きなターニングポイントでした。
社会人として働きはじめて数年のたったころに
カナダへ英語を勉強しに行きたいな
そんな思いが大きくなっていました。
いつかは留学したいと思いながらも
毎日の仕事や生活に追われて具体的な行動には移せない日々。
私は周りの友人にもこの夢は話してはいました。
そして周りの人は、
それは素敵だねいつか留学できたらいいね~。
そう共感してくれます。
その言葉を聞いて私は満足して安心していました。
そんなある日、現れた先輩。
その先輩はいつも物言いがきつくて私は苦手に感じている人物でした。
その先輩が私に言ってきた言葉
「ねぇ、あなた本当に海外に行く気あるの?
全然行く気配ないし」
痛いっ、、、
ぐさっとナイフで突き刺された気分でした。
そして怒りが沸々と湧いてきました。
あーやっぱりこの先輩、苦手!
怒りでいっぱいになった私は
勢いにまかせてその帰り道に留学エージェントへむかいました。
腹がたつから見返してやる!
怒りはとても大きなエネルギーです。
その怒りのエネルギーが
ぐずぐず行動を後回しにしていた私の心に火をつけたのでした。
そこからは早かったですよ。
どんどん具体的にスケジュールが決まり
数か月後には前から行きたかったカナダへ行くことになりました。
私はあの先輩に意地悪な言い方をされていなかったら、
きっと行動には移さなかったかもしれません。
毎日の忙しい生活を言い訳にしながら過ごしていたはず。
つまり、あの先輩は私にとって恩人だったんですよね。
一見すると、自分に起きた悪い出来事も
視点を変えてみると天からの贈り物のような出来事だったりします。
カナダへ留学するというのは
私の人生で大きなターニングポイントとなる出来事でした。
そんな大切なことを行動に移せないでいるときに
私の背中を押してくれる目的で
意地悪な先輩という仮面をかぶって私の前に現れてくれた
人生の恩人。
私の人生の青写真に組み込まれた、
重要な登場人物の一人だったと思います。
大きな決断を迫られたときに
必ず背中を押してくれる人や出来事が
出てきます。
その背中を押してくれる出来事は
なかなかキツイできごとだったり
人だったりするんです
だって、人って変化を恐れる生き物だから
それくらい大きなインパクトのあることがないと
動かないから。
ぐずぐず動けないでいる私に
必要な存在だったですよね。
そう考えると人生っておもしろい!
みなさんにもそんな
一見すると意地悪な仮面をかぶった
恩人がいるのではないですか?